生活必需品の価格が上昇すれば
「インフレ感」が高まるわけですが
庶民感覚からすれば当然の結果だと思われます
大根の価格が30円上がったとか
前年よりも3割高となっているとか
大根だけなら良いですが
全体的に価格上昇となれば財布の中身への負担が大きくなります
現状は食料品だけでなく
電力もガスもガソリン価格も上昇していますから
庶民感覚からすればKOされる寸前
この感覚的なインフレ状態
あくまでも感覚的なモノとなるのですが
何が原因で価格の上昇し、物価上昇を意識せているのか?
ちょっと考えておきたいと
インフレ要因
今回のインフレ要因として挙げられるのは
やはり「新型コロナウイルス」だと言うことになると思います
世界中に新型コロナウイルスが蔓延し
物流が止まってしまった
これが物不足の根本要因
サプライチェーン問題という言葉を聞かれたこともあると思いますが
サプライチェーンに問題が生じたということに
もちろん、未だに新型コロナウイルスで大騒ぎをしているのは
日本と中国くらいなものでしょう
世界ではwithコロナということで経済的には平常化となっているのでしょうが
コロナ関連が要因ではなく
新たにロシアのウクライナ侵攻がネタに
たぶん、ニュースなどで流れていますから
ご存じの方も多いですが
ウクライナとロシアの穀物が滞っております
そして、エネルギー価格はロシア産の天然ガスが出てこない状況で
世界中のエネルギー価格が高騰中
エネルギー価格の高騰には
クリーンエネルギー政策だとか脱原発だとか
そういったことも絡んでいるようですが……
インフレを抑えるには?
ウクライナ侵攻が終了すれば
インフレ要因のひとつが終了することになりますが
「戦争が終わりました」「では、正常化です」
って話にはならないのでしょう
ウクライナ侵攻前の状態に戻るには
それなりの時間を要すると思われます
これは技術的にも政治的にも
モノがなければ価格は上昇しますから
ウクライナ侵攻が終了をしても
価格の高止まりが考えられます
もちろん、実際にモノがないということではなく
価格操作的なことが行われていることも考えられます
なので、金融政策的なことも有効だと考えられます
モノが無いのならば金融政策をしても意味をなしませんが
モノがあってもモノが出てこない状況ならば
金融政策は有効なんでしょう
金融政策とは?
インフレを抑えるには
中央銀行による利上げが有効だと思われます
米国ではインフレ抑制のために利上げを繰り返しています
過去に例のない勢いでの利上げをしています
ですが、日本では利上げをしてません
ゼロ金利政策を維持したままです
こう聞くと
「日本はインフレを止める気がない?」
と、なりますが
日本はインフレではないので
金利をいたずらに上昇させてしまうと
景気の悪化に繋がるため
利上げが出来ない状態なのです
「これだけ食べ物の価格が上がって、ガソリンが上がっているのに、なんでインフレじゃないの?」
確かに生活必需品の価格が上昇しており
国民生活からすればインフレ状態であり
庶民からすれば「価格抑制を頼む!」と願うばかり
ですが、日本のコアコアCPIは
インフレ目標の2%に遠く及ばない数字
生鮮食品とエネルギーを加えたCPIは高いのですが
生鮮食品とエネルギーは価格変動が荒いため
あまり経済指標として用いるときには相手にされないのです
インフレ抑制のために金利を上げると
副作用として景気が停滞とか後退などが付いてきます
今の日本経済に景気停滞とか景気後退なるものが襲ったときには
一気にデフレ状態に陥る可能性もあるわけで
中央銀行も利上げが出来ないわけです
日本のインフレを抑制するには?
理論的なことはどうでもいいから
日本でインフレを抑える方法はないのか?
一刻も早くインフレを抑えてくれ!
と、言うことになりますが
一番いいのは積極財政で市場にお金をばらまくことでしょうが
たぶん出来ません
他にないのか?
となれば、「我慢」です
そして「神頼み」です
戦時中に戻って「我慢」と「神頼み」で奇跡を待つのみ!
第二次世界大戦では「我慢」と「神頼み」で負けましたが……
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