円高と円安の説明を小学生に出来ますか?

資産運用

「ねぇ、円高と円安がよく分からないんだけど」
夕方のニュースをボーっと眺めていると
一緒にボヤ~っと眺めていた嫁が言いました

いくらボーっとしていても
一回口火を切ると堰を切ったように話し出すのが
恐ろしいところでもあって、可愛いところでもある嫁
最近は娘が似てきており更に恐ろしい家庭となっていますが

「135円が136円になると円安で、135円が134円に安くなっていると何で円高なの?」

ここで「中学とか高校で習っただろ?」とか
「自分で調べろよ」などと面倒くさがって発言をすると
その後が怖すぎるので
丁寧に相手をさせて頂くことが
今後の生活の中で自分の居場所を維持する唯一の方法

「高くなっているのに円安で、安くなっているのに円高っておかしいじゃん!」

「小学生みたいなことを言い回しで聞くな!」
という発言をぐっとこらえて
「東口に西武デパートがあって、西口に東武デパートがある池袋駅みたいなもんだよ」
と言おうとしましたが
晩御飯のおかずが無くなることが頭をよぎったので
「ちょっと待って、分かり易くまとめてみるから」
と時間稼ぎ

「ニュースに流れているのは、ドル/円のレートなんだよ
常にドルと円の比較
天秤にドルと円が乗っていて
ドルの価値が上がって重くなれば、円の価値が下がって軽くなって上に上がるでしょ?」
「う~ん???」
「シーソーに子どもが乗っていれば、体重を掛けたほうが下がって、浮き上がった方は軽くなるでしょ?」
「なんとなく分かるような、分からないような」

これで諦めて「グーグル先生に聞け!」などと暴言を吐けば
明日から自分でパンツを選択する羽目に……
ぐっと堪えて次の案

「100ドルの財布を買おうとすると、1ドルが100円なら1万円が必要でしょ?」
「それくらいなら分かる!」とにこにこする嫁
「じゃあ、1ドルが200円になっていると100ドルの財布を買うのにいくら必要?」
「えっ?200円ってことは、200円に100ドルを掛けるから2万円?」
「そう!流石!!三流私大でも出ていると違うねぇ」とは言えず
「流石!美貌と同じくらい脳も若さを保っているねぇ」
と言うと「そう?」とまんざらでもなさそうだからやっぱり怖い

「ここからはちょっと難しくなるけど
1ドルが50円だと100ドルの財布を買うときにいくら必要?」
と、何も難しくない問を出せば
「50円掛ける100ドルだから5千円?」と自信なさそうに答える嫁
「おっ!一発で正解とはお主も悪よのぉ~」と意味不明の返しで場を和ませるボク

「100ドルの財布、この財布は100ドルで変化はなく、価値も変わらないけど
1ドルが100円ならば1万円でも
1ドルが200円ならば2万円が必要
100円から200円に上がっているのに
100ドルの財布を買うのに2万円が必要になるってことは
円の価値が下がっているよね?」
「価値が下がっている?分かんない……でも損した気分になる!」

「そうそう、損した気分にさせられるのが円安なんだよ
逆に1ドル50円なら5千円で100ドルの財布が手に入れられるんだから
ものすごく得をした気分になるよね?」
「なるなる!だって1万円のモノが5千円で買えるんでしょ?得した気分になる!」

「損した気分にしてくれるのが、円の価値が下がっているから円安
得した気分にしてくれるのが、価値が上がっているから円高
円の数字が上がってしまうと損した気分にさせられて
円の数字が下がると逆に得した気分にさせてくれるってこと」
「う~ん、分かったような分からないような」

今回の嫁の脳は強敵でして
見事に納得をして貰うことは不可能でしたが
「なんとなく分かったからもう良いや」と
脳を疲れさせることに成功
ウルトラマン並みに3分間しか考えることが出来ない脳のようですので
ありがたい脳を持ち合わせてくれています

普段何気なく使っている「円高・円安」
これを誰にでも分かるように説明しろと言われてもなかなか難しく
自分の脳を鍛えるためにもありがたい質問をしてくれました!

でも、こんな説明だと小学生には理解して貰えないですよね
もう少し分かりやすい説明ができるようになった暁には
再度配信させて頂こうと思いますm(_ _)m

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